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Channel: 魔道士らんなのトーラムまいご日記
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708. 【らんな劇場】女帝の寵嬢⑨ 〜空 虚〜

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おはよん(*゚▽゚*)/なぁー
らんです!





今日も

【らんな劇場】
女帝の寵嬢第九話で
おたのしみくださーい!






最期のチカラを使い切って訴えた
ミツキの願いっ!

果たして、女帝に………
みんなに……とどいたのか……

ミツキはどうなったのかーっ!



さてさて始めますねー♪



ぶーーーー(はじまる音)



:*:・♪・:*:・・:*:♪:*:・・:*:・♪・:*:






全員がミツキに駆け寄る!

らんにゃ「ミツキっ!ミツキっ!」

らんち「ミツキっ!おいっ!」



みなに囲まれ……
抱きかかえられている
ミツキの四肢は、
ダランとチカラなく垂れている。

揺さぶられるまま手足をぶらぶら
させているミツキ…。



らんにゃ「ミツキっ!
ミツキってば!

ミツ…キ…っ……


ミ…ぅぅ……


呼ぶ声はだんだん涙声に変わる…




やがて…
しがみついて泣きじゃくるらんにゃ、

なんとも言えず見守る事しか出来ない
一行を見下ろし



女帝が口を開く。


メザルーナ「魔力がツキたか…。

もう、数ヶ月も前に…とっくに
魔力は無くなっているはずだからな。

意思を持ち…人の優しさに触れ…
ここまで生きながらえたか…。」


ミツキにしがみついていたらんにゃは
ぱっと女帝の方に走り出し、
女帝の服を掴んで泣き叫ぶ…っ



らんにゃ「お…おねがいしますっ!

ミツキをっ…ミツキをっ
助けてください!

魔力をもう一度入れてあげれば
生き返るでしょっ!?

おねがいっ!」






メザルーナ「………」


らんにゃ「おねがいしますっ!」


らんにゃはまっすぐに女帝を見つめる。

涙は流れっぱなしだが、はっきりと
女帝を捉えている。



ふたりは、
しばらく見つめ合っていたが、、

女帝は困ったようにらんにゃを
見おろしつつ……


容赦なく
小さく…首を振った。




メザルーナ「…たしかに……
魔力を入れれば元に戻る。

しかしそこにあるモノは
入れ物に過ぎぬ。


完全に空になった入れ物に魔力を
放り込んでも、それは…まさに

別の個体…。



それでも…構わぬか…?

意思のない…。
素材を集めるだけのヒト型魔道具…

お前のミツキとやらではないのだぞ…?



ぐぅぅぅっ



らんにゃはぐっと唇を噛み締め
何かを堪えていた。



長い時間が流れる。
時が止まったかのごとく、
みな微動だにしない。



らんにゃは俯き、下を向いたまま


時間だけが流れていく。


そして…決意したようにキッと
顔を上げると…




メザルーナを見あげて




しっかりと…うなずいた。



つづく






:*:・♪・:*:・・:*:♪:*:・・:*:・♪・:*:


一縷の望みをそれにかけて、
願う、らんにゃ……

人形でも……いい………

でも…………………………




らんにゃの願いは届くのか。

それとも………




ってとこで続きます(o^-')b


10話へ
http://ameblo.jp/ranran735/entry-12260343714.html




でわでわ………



今日も元気に
行ってらっしゃい(o^-')b



またねっ♪(゚▽^*)ノ⌒☆



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