Quantcast
Channel: 魔道士らんなのトーラムまいご日記
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3143

508. 【らんな劇場】師道の道標最終話 〜やり残し

$
0
0

おはよん(*゚▽゚*)/なぁー
らんです!





今日は【らんな劇場】
師道の道標最終話 を
お届けしますね(o^-')b


今回はショートストーリーなので
四話完結です!


今回出ていただいた方々には
違うシリーズで出てもらう
かもだけどね(o^-')b



それでは、いったん最終話!
はじめますねーっ(o^-')b





ぶーーー(はじまる音)




:*:・♪・:*:・・:*:♪:*:・・:*:・♪・:*:





護衛対象をルージオから
無事ソフィアに送り届けた
ガルドたち。


それから幾日かが過ぎた。



幹部「おめでとう! ガルドくん
3人の中から、キミが選ばれたよ。

これでキミは来月から正規軍で
腕を振るってもらうこととなる。」



ガルドは幹部室に呼び出され
昇進を正式に告げられた。




ガルド
「はっ、ありがとうございます!」



ガルドは軍人。
上層部の決定には絶対服従である。
正規軍での自分の役割・責務…

そういったものに少しの不安と
ともに、現状を受け入れていた。


しかし、幹部はもうひとつ
条件を出した。


 
幹部「ところで…だ。

キミは独り身だったよね。」



ガルドは怪訝な顔をする。



ガルド「はい?」




幹部「護衛したニフエルさんがキミを
えらくお気に入りでね。

知っての通りニフエルさんは、
将軍の一人娘。

これを機にお付き合いしたいと
仰られておる。

なかなか、いいお話だと思うがねぇ。」




ガルド(そういうことか…)

「…ありがとうございます。
……光栄でございます」


幹部「キミの将来、
約束されたようなもんだ

がははは。」




ガルド「…」


ガルドは深々と一礼して
幹部室をあとにした。




:*:・♪・:*:・・:*:♪:*:・・:*:・♪・:*:

その夜………



かんぱーい!


ここ第27特殊部隊では、
ささやかなお祝いパーティが
開かれていた。

机の上に並べられた料理やお菓子。
そして飾り付け。

みんな心から祝福していた。



「おめでとうございます!教官!」

「ヨカッタですね!」

「あんな美人のかたも
いっしょだなんて!」

「たこやきたべたい!」



口々にお祝いの声が振りかかる中、

ガルドは
少し複雑な想いで酒を飲んでいた。



一通り酒を交わし、
周りが空いたところで
一人の女性がガルドの前に進み出る。





サヤカ
「教官…おめでとうございますっ!

教官が行っちゃったら、わたしは

自由だぁっ!…なんてね。

まぁ、元気でいてくださいね?」
 


ガルド「サヤカ…」


明るくは振舞っているが
いつもと違う部下の様子に
気付かないガルドではない。


たっ…

逃げるように立ち去る
サヤカを目で追い…



すこし時間をずらして
パーティ会場をあとにする。




ガルド「あいつ……」



サヤカの走った方向を追うと
何やら話し声が聞こえる……



  
会場から離れた場所で

ヴェルヌの胸に顔を埋め
サヤカがしがみついているのが見えた。

サヤカの涙声がかすかに聞こえてくる。




サヤカ「…たし…
我慢するしかないじゃないっ…



教官の将来考えたら…
これしかないじゃないっ



もっと訓練受けたかったよ!
もっと怒鳴られたかったよ!


わたしは…わたしには…っ!」




くるっ



踵を返し、ガルドはその場を立ち去った。




:*:・♪・:*:・・:*:♪:*:・・:*:・♪・:*:



翌日〜



サヤカ&ヴェルヌ

「ええぇぇΣ(゚ロ゚」)」っ!?

断ったぁぁぁぁっ?



ガルドは顔色一つ変えず、
騒ぐ部下たちを見下ろしてこういった。


ガルド「ふん、
お前らまだまだ弱いからな。

こんな状態で……
他の隊長に引き継げるかっ!

ガルドは何をしていた!』

って思われちまうじゃないか!」


サヤカは瞬時に反応して
ガルドを問い詰めるっ!

身を乗り出し、小さいカラダを
せいいっぱいジタバタ動かし
ガルドに喰ってかかる。


サヤカ「え…どうして!?
せっかくのチャンスなのに!

なにしてんのよ!



教官…の…ばかーっ!

ほんとにばか!


ほんとに…ばか…なんだから……。


最後は声にならなかった。



サヤカは顔をそむけたまま、
天井を見上げていた。



それにつられて隊員たちも、
口々に理由を聞いてくる。

「僕らはだいじょうぶですよ!」
「どうしてですかっ!?」
「たこやきまだ?」
「理由をおしえてください!」etcetc...


ガルド「うっせぇぇっ!!

一同はその声に圧倒され、硬直する。


ガル「サヤカ…貴様…
上官に向かってばかばかと…


ふんっ!

俺に文句があるなら
もっと…強くなるんだなっ…!

早くお前ら育てて、
正規軍に昇格してやるぜ。




…明日から地獄の訓練だぞ。

わかったか!」


ガルドはいつもよりも
鬼の形相で皆を叱り飛ばした。



しかし、その目の奥は
笑みをたたえていた…。

これに気づいた部下は
何人いるだろうか………。


そのひとりは身近にいたようだ。
怒られてるくせに、なぜか
笑っているサヤカ。

笑っているくせに、目が赤い(*´艸`*)





ヴェルヌ
「まったく…素直じゃないんだから」




ヴェルヌひとりだけ
小さく「くすっ」と笑っていた。





:*:・♪・:*:・・:*:♪:*:・・:*:・♪・:*:




1週間後……



ここ第27特殊部隊訓練場では
隊員たちが声を張り上げ、
訓練を行っていた。


そう…なにも起こらなかったように。
普段通り。





サヤカ「149...150...っ

きょうかーん、も、

もう…無理ですーっ!」





ガルド「そんな弱音を
吐いてるからお前は半人前なんだ!

ほらっ!あと50っ!

遅れると最初からだぞっ!」





サヤカ
「(152!)オニっ! 

(153)アクマっ! 

(154!)鬼教官っ!」

…号令に合わせて、悪態をつくサヤカ。



ガルド「ほほう?貴様上官に向かって

そんなクチをきくわけだな!

サヤカだけ50追加だ!!!」





サヤカ「ふぇぇ!聞こえてたのっ!

ごめんなさいごめんなさい!

もう言いませ~んっ!」



ガルド
「いや、もう遅いっ!」


止まるなっ続けろっ!


198...199...200っ!

よし、全員休憩だ。
サヤカ以外休んでいいぞ!!」


隊員たちから安堵のため息がもれる


……一人を除いては(+_+)



ガルド「211... 212... 213...っ!

...遅いっ!


遅れたらはじめからだといっただろ!

いくぞ! 1... 2...っ!


顔色一つ変えずガルドは非情な
号令を続ける。






サヤカ「くぅー!ほんとオニっ!

やっぱり……
正規軍行っちゃえーっ!」  



サヤカの悲痛な叫びは今日も
虚しくグラウンドに響き渡っていた。



おしまい。



:*:・♪・:*:・・:*:♪:*:・・:*:・♪・:*:

CAST

ガルド ヴェルヌ サヤカ
らんな

護瑤(ゴヨウ)
キサネ

ニフエル
みゆ☆*。

ゾイド
ボォルグ




制作 2016師道の道標project

提供 魔道士らんなのトーラムまいご日記


※この劇場はフィクションです。
実際の個人名、団体名地名などには
一切関係がありません。



:*:・♪・:*:・・:*:♪:*:・・:*:・♪・:*:


はいっ!

ガルド編いかがでしたでしょうか?

投票のとき、
「ガルドの恋愛物見たい」
ってリクエストがあったので
作っちゃいましたー(*´艸`*)


もともとは両手剣だったガルドを
剣拳にしちゃったんで、その理由も
含めて作ってみたんだけどね(o^-')b


素直になれないサヤカとガルド。

何やってんでしょうねぇ(*´艸`*)




でわでわ………

また別のシリーズが
もう準備できてますよ(o^-')b

お楽しみにっ♪


またねっ♪(゚▽^*)ノ⌒☆


過去記事とリンク集【らんなび】


Viewing all articles
Browse latest Browse all 3143

Trending Articles