おはよん(*゚▽゚*)/なぁー
らんです!
さてさて今日は
師道の源流エピローグを
お届けしますね(o^-')b
ソフィアに巣食っていた、
【竜の爪】をたった二人で殲滅させた
旅の冒険者、ガルドとゴヨウ。
ふたりの出会いはここから始まった
んですねー。
いがみ合うふたりだが、
いつしか【戦友】(とも)と
お互いに認識し始めていた…………
でわでわ………始めますね!
ぶーーーー(はじまる音)
:*:・♪・:*:・・:*:♪:*:・・:*:・♪・:*:
「くっくっく」
「へっへ」
ふたりの男が座りこんで笑っている。
初めて出会ったはずのふたりだが
和やかに笑みが溢れる。
ざっ!
そんな笑いあっている二人の前で
足音が、
止まった……。
それは大きな槍を背負った
妙齢の一人の女性であった。
小奇麗な身なり、
背筋をしゃんと伸ばした歩き方…。
しかし…ガルドは
この手のタイプは嫌というほど
見慣れている……
ガルド「軍人か…」
ガルドは吐き捨てるように言った。
しかしかまうことなく、
女性はあたりを見渡し、ふたりを
観察する。
エル「ふぅん。わたしたちが
【竜の爪】を討伐に来たのに
キミたちが倒しちゃったのね?
いささかムッとしてガルドが問う。
ガルド「なんだ貴様は…」
エル「わたしは……
王立軍第18特殊部隊エル。
王命により【竜の爪】のドナ討伐にきた。
しかしもう殲滅されたか。
ご協力感謝する。
軍の者らしくきちんと定型文を
読み上げるが、終わったところで
少しだけ態度が変わるエルは
こう続けた。
しかしね…キミ…。
人に名を聞くときは自分から名乗るものよ?
そう…教わらなかったかしら?」
初対面なのに、
やけに上からくる女性に
ガルドは内心苛立っていた。
しかし軍人特有のなんというか
有無をも言わせないような雰囲気が
この女性を包んでいる。
なんだこの女は……
ガルド「ちっ…ガルドだ。」
ゴヨウ「ゴヨウです。以後お見知りおきを…」
エル「ふむ……
じゃ、ガルドくん?ゴヨウくん?
早速だけどわたしたちの隊に入らない?
ちゃんと、鍛えてあげるわよ?」
ガルド「お断りだ。軍人は好かん」
間髪入れずガルドは返す。
その前に誰が「くん」だよ!
しかし……エルは顔を覗き込むようにして
ガルドに首を傾げてこう返す。
エル「あら、いいのかな?怖いんだ?」
間髪入れずガルドがほえる
ガルド「怖かねぇっ!」
エルはふふん♪と鼻を鳴らし、
いたずら娘のようにガルドを見る。
エルとしては、こんな感じの輩は何人も
掌の上で転がすように捌いてきたのである。
完全に術中にはまっているガルドだが
そんなことは知る由もなかった
エル「わかったわ。
わたしと勝負しましょう。
腕に自信はあるんでしょ?
わたしが勝ったらキミは「隊」に入る。
キミが勝ったら
…100万スピナでどう?」
ガルド「金なんぞ要らねぇ。
それに、女は殴らねぇって決めてんだ」
エル「ふーん。わかったわ。怖いよね。
女性に負けたら恥ずかしいもんね。
わかる、わかるわよ。みんなそうだもん。」
ガルド「怖いわけないだろ!
ち、調子狂うなこの女………!
じゃ乗ってやろうじゃねぇか!!」
完全にエルのペースにハマっている。
若さゆえの小さなプライドが、
ガルドの判断を鈍らせる……
それを遠巻きに見ている彼は
いささか楽しそうである。
ゴヨウ「面白くなってきましたね」
ゴヨウは他人事のように二人の様子を
眺めていた。
そして……
勝負は一瞬で片が付いた。
ガルドの突進を軽やかにかわし、
間髪入れず投げとばす!
わけもわからず宙を舞い、地面に
投げ出されるガルド!
反撃に転じようと……
起き上がろうとした瞬間っ!
目の前に端正なエルの顔が現れ、
そのあまりの近さに「ドキッ」とする。
しかし…
同時にのどに当たる金属の感触。
う………うごけねぇ…っ!
勝利を手にした……というか
こうなる事がわかっていたエルなのだが
その瞬間ガルドを睨みつけ、
ひときわ鋭い表情となり
こう言った。
「軍人を…なめるんじゃない…っ!
もう、キミはここで死んでるの!!
実戦ならね。
キミはチカラはあるけど動きが雑。
カンに頼るばかりじゃなく、
もっとテクニカルな動きを覚えなさい。
そんなんじゃ生きてけないわよ?
ガルド「ちっ」
エル「ゴヨウくんもね。
あなたは防御力が圧倒的に足りない。
もっと身を守る術を覚えなさい!
そのままだとあなたも間違いなく死ぬ。
はい!
キミたちはもうここで死んだのよ。
わかったら………ついてきなさい」
ゴヨウ「はい」
屈託のない笑みでゴヨウは
にっこりほほ笑んだ。
しかし次の言葉で少し…
ほんの少しだけゴヨウの表情が変わったのを
ガルドは見逃さなかった…。
その言葉とは…
エル「まったく………
キミたち足して2倍したら
ちょうどいいのに……」
ゴヨウ「普通…足して2で割りません?
これって………
完全に「だめ」ってことですよね…」
ガルド「ちっ!あいつ、
いつか目にもの見せてやるぜ…っ!」
エル「聞こえてるわよ……
まずは………走ろうか?
ふふ♪」
エルのいたずら娘のような笑みが
やけに………やけに怖かった。
:*:・♪・:*:・・:*:♪:*:・・:*:・♪・:*:
数か月後…
ふたりは第18特殊部隊
エル隊長直属として配属された。
訓練は過酷を極め………
いや
このお話はやめておこう。
エル教官の部隊に入りたいという人間は
山ほどいるが、
実情は知らないほうが幸せであろうから。
おしまい!
:*:・♪・:*:・・:*:♪:*:・・:*:・♪・:*:
cast
ガルド
らんな
ゴヨウ
妖魔ドナ
キサネ
エル教官
ワン子さん
制作:2017師道の源流制作プロジェクト
監修:魔道士らんなのトーラムまいご日記
:*:・♪・:*:・・:*:♪:*:・・:*:・♪・:*:
はいっ!
ガルド過去編でした♪
これでみんな揃いましたね(o^-')b
エル教官ホントは怖いのかな?
劇場【異形の仇敵】で
確かガルドが震えてましたよね。
ガルドはマーシャルだけじゃ無い
テクニカルな攻撃を身につけ……
ゴヨウはその剣術を活かし、
耐久性をも身につけました。
やがてふたりは自分の隊を
持つくらいまで成長し、、、、
今に至るのでした(*´艸`*)
さてさて!
らんな劇場
師道の源流いかがでしたでしょうか
また次のシリーズ見てくださいね(o^-')b
でわでわ………
今日も元気に
行ってらっしゃい(o^-')b
またねっ♪(゚▽^*)ノ⌒☆
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