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Channel: 魔道士らんなのトーラムまいご日記
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898. 【らんな劇場】師道の源流③ 〜尊き出逢〜

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おはよん(*゚▽゚*)/なぁー
らんです!




はい!
きょうは
【らんな劇場】
師道の源流第3話をおとどけします!




音もなく背後から現れた妖魔ドナ……

完全に無防備な背中を晒したガルド!
絶体絶命のこの状況どうなっちゃうのーっ!



それでははじまりまーす!



ぶーーーー(はじまる音)



:*:・♪・:*:・・:*:♪:*:・・:*:・♪・:*:



半瞬…判断が遅れた。

背後では確実に強大なエネルギーが
膨らんで知るのを感じる。

これは……魔弾といったか………
最近有名な自動弓の冒険者が
編み出したと言われるシロモノ

………まだ完全体ではなかったハズ

そして……
師匠が言ってたっけな。

やばいと判断した時には戦場では
死んでいるって……か。

ガルドもこれには覚悟を決めた。


なぜか……時間がたくさんある。
こういうときは時間がゆっくり
流れていくものである。


膨大な情報がガルドの頭をかけめぐる。
その中でひとつだけガルドができたのは……



しかし、せめて奴の姿だけは捉えてやる…
その意地で、幹部を、後方を確認する…。

ガルド
「背中の傷は……戦士の恥だ!」

なんとかくるっとドナに向き直った
ガルドが見たものは………
銃を構え硬直したままのドナの姿……




その腹からは輝く剣の切っ先が
突き出しており……
後ろから貫かれたのか………


しかし傷口からは一滴も血らしきものは
出ていなかった。
貫かれた傷口からは黒い靄が出て
ドナの体を覆い尽くす!

その黒い靄はみるみるうちに
大気に霧散した。

ガルド「な………なんだこいつの身体……」





その幹部の後ろには…



片手剣を手にし、和風のキモノに
眼帯をつけた男が立っていた。
特徴だらけの男だが、

特筆すべきは頭についた…両角っ!



こんな状況なのに顔色一つ変えず、
ややもすれば笑みまで浮かべて
いそうな男であった。





その男がやがて口を開く……

落ち着いた、静かな声。
小さな声ではない。
声量はけっこうあるのに静か。
そう形容するしかない不思議な声だった。

???「これで9匹……

………ですかね?(o^-')b」





ガルドは周りを気にしつつ
背中越しに問うっ。

ちっ! 
貴様、いつから見てやがった!
俺はガルド! 貴様は……っ?」



ゴヨウ「ゴヨウ…と名乗っています。
以後お見知りおきを…」




しかし状況はさほど変わっていない。
取り囲まれるガルドとゴヨウ。



手下が周りを取り囲み………
頭も椅子から腰を浮かせている。

脇にはありえないくらいの大きな
剣が立てかけられている。

あれが奴の「獲物」なんだろうか。









しかし、ガルドとゴヨウはこの状況を
楽しんでいるように見えた。

互いに背を向けあい、背中越しに
声を掛け合う。



ずっと以前から知っていたような
奇妙な感覚をお互いが持ちながら
戦闘態勢は崩さない。






ガルド「ゴヨウか、その話し方、
完全に、気に入らないぜ!

しかし、形式上助けてもらったしな…

とりあえず礼を言う!」




ゴヨウ「それは礼とはいいませんよ?

しかし…

わたしもなじみの店が壊されて
多少イラついているんですが…

暴れてもよろしいでしょうかね?」





ガルド「いいぜ…。
じゃ、派手に暴れるとすっか!!

久しぶりに本気出すぜっ!」



ゴヨウ「ふふ…気負いすぎると
やられますよ?」

ガルド「うっせぇ!ツノもぐぞ!」



ゴヨウ「はいはい…
さぁ…行きましょうかっ!」




:*:・♪・:*:・・:*:♪:*:・・:*:・♪・:*:



10分後………





あんなにもったいぶっていたボスは
一瞬で倒された。
手下はまとめてうずくまっている。




まずボスに一直線に
向かっていったガルドは危なげなく
ボスを倒し………

周りの手下はゴヨウの剣の前に
あっけなく沈んていった。




しかし………
女性幹部のドナだけは
あの霞になってからは行方不明。

ゴヨウにも貫いた感覚が…
まったくなかったのだ。

あれはいったい何だったのか……
逃げたのか…
いや、逃がしてくれたのか……………。







しかしあれだけの人数を相手にすると
ふたりとも流石に疲れ、
座りこんで息を切らせていた。


ガルド「はぁっはぁっ……貴様つぇぇな!」



ゴヨウ「……ゴヨウですよ。

ありがとうございます。
あなたのほうこそ。
まぁまぁですよ?」





ガルド「それ…褒めてねぇぞ?」



ゴヨウ「さっきの仕返しですよ?」


ガルド「ちっ!そういえば、、、
最初のと合わせて俺は11匹…貴様は?」

ゴヨウ「12匹ですかねぇ」

ガルド「貴様、嘘をつくな!」

ゴヨウ「嘘じゃありませんよ?
片づけた時にしっかり数えさせて
いただきましたから♪」


ガルド「ボスは3点だよな」

ゴヨウ「そんなルール決めてません」



ガルド「ほんと…気に食わねぇ」

ゴヨウ「そっくりお返ししますよ?」


言い合っていた二人だったが
得も知れぬ連帯感が二人を包む。

なんだかバカバカしくなってきて
ふたりはついに笑い始めていた。



ガルド「くっくっくっ・・・・」

ゴヨウ「ふふ」



ゴヨウと、ガルド……
性格も見た目も全く違う二人だが………

この奇妙な連帯感から、お互いを
「相棒」と認識し始めていた。

ガルドにとっては「師」以外の
初めての「仲間」となっていく。

このときはまだ知る由もなかった。








カッカッカッカッカッカッ…。

ザッ………。


そんなふたりの前に………
1つの足音がひとつ止まった。

高らかな足音がひとつ止まった。

つづく

:*:・♪・:*:・・:*:♪:*:・・:*:・♪・:*:



はい!
ふたりの活躍…
見ていただけたでしょうか!

今回はきっちんに出演してもらいました。
この姿のキサネさんを狩場で見ることも
ありそうですよね(o^-')b



でわでわ………
近日公開予定だよーってことで!




今日も元気に
行ってらっしゃい(o^-')b


またねっ♪(゚▽^*)ノ⌒☆


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