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Channel: 魔道士らんなのトーラムまいご日記
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880. 【らんな劇場】守護りの軌跡⑪ 〜糸 口〜

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おはよん(*゚▽゚*)/なぁー
らんです!




今日はおまたせしました(?)
【らんな劇場】メインストーリー2
守護りの軌跡まもりのきせき
お届けしますね(o^-')b

ちょっと事情があって
続けられなかったんだけど
少しずつ公開していこうと思います(*´艸`*)


さてさて、
この春の桜まつりで起こった
襲撃事件のリーダーは、なんと
らんなたちの父親だった?!


あれからなんの接触も無いまま
ただ時が過ぎていく。



忘れちゃった方は
また【らんなび】から
見てくださいね♪


それでははじまりまーす。



ぶーーーー(はじまる音)



:*:・♪・:*:・・:*:♪:*:・・:*:・♪・:*:





アレから半年………。
 





秋もだんだん近づき毎日少しずつ
過ごしやすくなる。



街には長袖を着る人も増え、
だんだんと木々の葉も赤みを帯びつつある。




うっそうと茂るマルバロの森でも、
ここソフィアの街の片隅でも、

秋は公平にその足音を響かせていた。




うず高く積み上げられた本棚の前で
桃色の髪の少女が考え事をしている。

「うーん」


人形のようにほとんど動かず一心に
考えを張り巡らせている。
らんにゃがこうして全く動かない
時は全く手がかりがないときが多く、
脳の回転のみで無駄な動きは一切
しないのだった。


反対に何かを見つけたときには
身体が勝手に動き出す。

それがほんの些細なきっかけでも……


:*:・♪・:*:・・:*:♪:*:・・:*:・♪・:*:

カランカラーン♪
となるはずのベルは鳴らずに
ドアが開閉される。


まだ微動だにしないらんにゃだったが
入ってきた主はわかっている。



らんにゃの予想どおり……
見るからに怪しい風貌の男が入ってきた。
その男の眼光は鋭く、ひと目見て
普通の冒険者ではないのは明白である

考えをストップされた苛立ちと、

永遠に続くかと思われる
考え事の渦から救ってくれた事への
感謝の気持ちとで、らんにゃのなかでは
互いにその感情が相殺されていた。

らんにゃ「ウィル……」




ウィルと呼ばれた男は本名不明…。
その筋の仲間内からは通称
『ウィル・オー・ウィスプ』と
呼ばれている。


情報収集能力、変装能力
声色を自由に変えるなどの特殊能力を
もち、あらゆる情報を手玉に取る、

らんにゃ
通称『ケット・シー』の相棒である。





ウィル「……その考え方は何も思いついて
無いやつだな。そんなに難問なのか?

何を考えてるんだ?晩飯か?」



らんにゃ「ちがうにゃ!」



ウィル「はっは( ´罒`*)ニィ」
ウィルは人前ではあまり出さない
にいっとした顔で笑って見せた。

たまにするこの屈託のない笑顔に
大抵の人は騙される。





らんにゃ「パパのことをしらべてるにゃ
この前現れた…

なぞだらけにゃ!」






ウィル「そうか…
何か見つかったのか?」



ウィルはぷるぷると首を振る
らんにゃをじっと見つめ、
小さくよしっと気合を入れると、

ウィル「見つかるといいな、
俺もなんか探しておいてやるよ」



ぐいっとそこにあった
冷たくなった紅茶を飲み干し、
そう言って踵を返すウィル。





ウィルが部屋を出た後、らんにゃは
また石像のように考え始めていた。

こつ…こつ…こつ………
こつ…こつ…こつ………


らんにゃの指先が、自然に動く………



何かわかったわけではない。

しかし今までとは違う、そう…何か。
心の奥底に、
何か引っかるものを感じていた。




こつ…こつ…こつ…こつ…こつ………




今までにない引っかかり………。



それが何かはわからないまま…。







また、時は流れる…。



:*:・♪・:*:・・:*:♪:*:・・:*:・♪・:*:

はいっ!
久々登場のウィル。
ウィル・オー・ウィスプですね♪

実はこの男もけっこう
謎人物だったりします。


はたして、何者なんでしょね(*´艸`*)


でわでわ………
も少しペースあげていきますね(o^-')b



今日も元気に
行ってらっしゃい(o^-')b

またねっ♪(゚▽^*)ノ⌒☆


過去記事とリンク集【らんなび】

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