おはよん(*゚▽゚*)/なぁー
らんです!
さてさて今日はらんな劇場
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曖遠の希援最終話をお届けしまーす。
今回で最終話!
ついに異世界まで迷子になった、らんなたちの冒険。
しかし……人攫い海賊🏴☠連中に巻き込まれ、大ピンチ!
それでは最終話、お楽しみ下さーい!
ぶーーーー(はじまる音)
ジェルド
『うがあああああああ』
起き上がり、
毒に侵されながら小雪に向かうジェルド………
しまった!!!
もう……間に合わないっ!!
小雪『ぎにゃあああああああ!』
………………
……………プス
小雪の周りを……
ゆっくりと時間が流れていく。
周りの戦闘の怒号も、
駆け寄るおねぃさんも。
そして……
顔色のおかしい、毒を受けたお頭も………。
すべてがスローモーションの世界。
音もなく、ゆっくりと時間が流れていく。
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ゆっくりと……
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前のめりに膝から落ち、
その……
後ろにいたのは……
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小雪『お…お兄…っ!』
小雪は初めて……
……初めて、兄と呼んだ。
その男は……
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暗殺組織ミグェル、【頭領】………
……ヴィフダイン!
エルスカーロ、ソフィアを牛耳っていると言っても過言でもない、暗殺組織のボス……
ぽふ……
ヴィフダイン『!?』
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小雪はそのままその胸に飛び込みしがみつく。
しがみつかれるとは思っていなかったヴィフダインは面食らった顔をしていたのだが……
すぐに
ヴィフダイン『レイヴンっ!』
一度だけ……
震える小さな身体をキュッと抱き寄せ、駆け寄るレイヴンに小雪を預ける。
そして………これでもかという大声量で敵海賊どもを恫喝した!
ヴィフダイン
『てめぇらああ!
ここからは俺達が相手してやる!!!
生命が惜しくないやつから……
かかってこい!』
声の主に海賊共が向き直ると………
途端に全員が青ざめていく!
ボトっ……ぼとっ……
次々と武器を落とし……
絶望の眼差しで膝から崩折れる。
そう……
………この絵だけで充分であった。
海賊A『影炎…海賊団………』
【黒船には絶対に逆らうな、避けて通せ】と叩き込まれてきた海賊共にとって、その絵面は死の宣告に近しいものであったのだ。
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特にその甲板にいる女性………
よく見なくてもわかる…………
その人間離れしたオーラは肌で感じるほどの『圧』を放っていた。
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影炎海賊団………船長。
グレイス・マリー
トーラム界域の海賊同士の戦闘は
……戦わずして幕を下ろした。
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ヴィフダイン『小雪、すまなかったな。
見つけるのが遅くなった。』
小雪『ふん……私なんか……を探しに来たの?』
少しトゲのある言い方で小雪は下を向いたまま答える。
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ヴィフダイン『小雪を!
探しに来たんだ。その……
嫌がるだろうが…………一応…………
【兄】としてだな……』
言うと反射的に身をすくめるヴィフダイン。
いつもならこのあと……
小雪
『【兄】なんていなーい!!』
と、すごい怒声が聞こえて来るのだが……
小雪は黙ってうつむいている。
小雪『…………』
ヴィフダイン『…………』
小雪『…………………かった』
ヴィフダイン『え?』
小雪『私!何も……できなかった!!
私も……!
私も強くなりたい!!
感情を押し殺そうとしても抑えきれない言葉が、小雪の中にあふれてくる…!
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小雪『おしえてっ!
強くなる方法っ!!』
目に涙をいっぱいに貯めて、小雪は一気にまくし立てた。流れる涙もそのままに叫び続ける!
おねぃちゃんと一緒にいて……
ほとんど何もできずに足手まといになって………
こんなのって……ない!!
ヴィフダインはアワアワ…と、
なだめるように諭す
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ヴィフダイン『そ、そうは言ってもさ、
ほら……
俺のは暗殺術………』
小雪『暗殺なら、私も覚えていかなくちゃ!
あの家に住むなら……そうでしょ?
教えて!
…………お兄ちゃんなんでしょっ!』
改めて『兄』呼びされるヴィフダインは誰も見たことのない顔をしていた。
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ヴィフダイン『らんなさん……だったかな
小雪を護ってくれて……ありがとう。』
人にお礼を言うとこなんて初めて見た…。
そんな顔で小雪はヴィフダインを見つめている。
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らんな『いえ……わたしも……
たくさん学ばせていただきました。』
ヴィフダイン『ソフィアだったな……
近くまで送ろう』
ヴィフダイン『よし……出港d…!』
ぼがっ!
突然ヴィフダインが横薙ぎに吹っ飛んでいった。甲板にしこたま頭をぶつけて倒れこんでいる。
そんなヴィフダインを見下ろしながら、歳を感じさせない凛とした声で女船長は高らかに声を張り上げた。
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グレイス『お前の船じゃないだろ!小僧!
100万年早いわッ!
よし……出港だぁっ!』
ソフィア近海
陸地が見えてくると、らんなと小雪は顔を見合わせた。
ここでしばしのお別れになる。
小雪『おねぃさん、護ってくれてありがとう!』
らんな『こちらこそ……ありがとう。
……お兄ちゃんと仲良くね。』
小雪『うん!』
港に降りたらんな。お互いに姿が見えなくなるまで手を振り続けるふたりであった。
ソフィア漁港
らんな編
ピッピッピッ………
突然現れた赤い光点は、マップ上を……海上から港へと位置を変え……とまった。
らんな『ただいも〜っ♬』
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らんにゃ『まったく……
なぜお留守番してて海上にいるのにゃ』
帰ってきたらんなを『もうっ』とばかりに可愛く睨みつけると……
らんな『トーラム世界に飛ばされちゃた!
てへっ(*ノ>ᴗ<)』
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らんにゃ『トーラムぅぅぅ?!
もうコレ……また対応させなきゃじゃん(ó﹏ò。)』
らんにゃは迷子探知機を見ながらつぶやいた
エルスカーロ
小雪編
〜小雪の部屋〜
レイヴン『さて……お嬢、お勉強しましょうか』
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小雪『えっ、えっ?!私は暗殺者になるんだから勉強なんて?!』
レイヴン『暗殺にも知識が必要です。毒薬や人体の構造なんかは必須。
医者レベルまでみっちり勉強しますよ?』
小雪『えええええええええええっ?
おねぃさーーーん、たーすーけーてー!』
ヴィフダイン編
〜ヴィフダインの自室〜
ヴィフダイン『サンキュなババァ……
助かったぜ(o^-')b♬』
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ぼがっ!!
グレイス『口の聞き方に気をつけな、
ぶつよ!』ヴィフダイン『いま……
めちゃめちゃ殴ったじゃねーか……』
おっと、忘れてた。
と言わんばかりにグレイスが戻ってきて必要以上に顔を近づけ……凄んできた。
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グレイス『そうだ、私の船を動かした分は……
2億スピナだ。
しっかり…払ってもらうよ?』
ヴィフダイン
『げえええええええ!』
そして………
ヴィフ&小雪編
小雪の部屋
コンコンコン………
小雪『はーい?』
ヴィフダイン
『小雪……?
……プリン🍮……2個買っといたから…』
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小雪『……(ㆁωㆁ*)!?』
曖遠の希援おしまい。
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あとがき
はい!
らんな劇場『曖遠の希援』お楽しみいただけましたでしょうか(*´艸`*)
過去劇場とのリンク
小雪がさんざん嫌ってた兄が、まさかのヴィフダイン。
アメリア編二部作の最終ボスがこのヴィフダインなのでした。
この『兄妹』ってなかなか『いびつ』な関係で書いてて結構面白いんだよね。
考えてるプロジェクトメンバーもワクワクしていた設定だったのです〜(*´艸`*)
今回のテーマ
今回は
・らんな劇場選抜総選挙1位のらんな回。
そして………
・新パラ素手パラレイヴンの設定紹介
・らんなの支援の中に『デーモンクロウ』がちょいちょい入ってる理由
みたいなのを紹介してみました。
これもどこかで入れたかったんですよね〜。
四字熟語
今回の四字熟語はもう皆さんお気づきの
合縁奇縁あいえんきえん
ですね(o^-')b♬
曖遠の希援の漢字は『遠くはっきりしない程遠い土地で、助け合いながらそれぞれの希望をもって生き抜く』みたいな感じです。
もともとの意味は
不思議なめぐり合わせの縁。人と人とが互いに気心が合うかどうかは、みな因縁という不思議な力によるものであるということ。【goo辞書】
ということなので
両方意味を合わせてみました♬
最後まで見てくださってありがとでした!
もしよろしければご感想などいただけたら励みになりますのでお願いしまぁす。
次回作もお楽しみくださいね〜。
でわでわ……
今日も元気に
行ってらっしゃーい♬
またねっ♪(゚▽^*)ノ⌒☆