おはよん(*゚▽゚*)/なぁー
らんです!
今日は久しぶりにらんな劇場
【あらすじ】
マジブレスキルの暴走でトーラム世界に飛ばされたらんな。
飛ばされた先で知り合った密航少女の小雪との道中だったがその夜………
絶体絶命のらんなに野獣の牙が襲いかかるっ!
それではお楽しみ下さーい。
ぶーーーー(はじまる音)
焚き火の近くだけが照らされている。
野獣は炎🔥を恐れるって誰が言ってたんだっけ……。
炎を恐れない野獣がいるとするならば……
それは『ここに居ますよ!』って叫んでいるに等しい。
それほど、夜の焚き火は目立ってしまうのだ。
そしてその犠牲者が1組………。
猛獣がノソノソとらんなに近寄っていく。
鋭い犬歯からは大量のヨダレが滴っている。
ボス格の野獣が寝ているらんなに……
飛びかかった!

ガウッ!!
小雪『おねぃさんっ!!!』
思わず目を伏せた瞬間………
バアアァンっっっ!!!
何かが弾けるような音がした。
ギャン!と悲痛な声を上げつつ10mほどノックバックされた野獣は動かなくなった。
ほかの野獣と………
小雪が見たものは………
小雪『まぞくっ?!』
のそっと起き上がる赤黒い魔族?は……。
自らの強さを誇示するようにその大きな赤黒い羽根をバサッと広げ………
その姿が闇夜の焚き火に照らされる。
見た目はどう見てもらんななのだが、燃えるような赤い目、魔族の翼………
それだけで全くの正反対の印象を受ける。
ただならぬ『圧』に圧倒され逃げ出そうとする野獣。
そんな野獣を一瞥して……
アシュリー『……行ケ』
同時に巨大な炎の壁が出現し、野獣を一瞬で焼き払っていく!
ギャン!と声を上げる間もなく焼き尽くす炎が2度、3度と繰り返された。
さらに後続の逃げ遅れた野獣に
アシュリー『肉ダァ〜!全部食ベルっ!』
ブラッドバイトっ!
虚空に大きな歯型が浮き出て、別の野獣を噛み砕く!
これは戦闘ではない。
一方的な殺戮であった……
………シーン……
完全にあたりが沈黙した。
野獣もしばらくは寄ろうとも思わないだろう……
元の姿のらんなからは似ても似つかないアシュリーの破壊的な攻撃に、小雪はどうすればいいのかわからなかった。
結果的に助けてもらったとはいえ、相手はどう見ても………魔族なのだ。
どうすることもできず立ちすくんでいると……
アシュリーはコチラを認め………ゆっくりと歩いてくる。
口をぱくぱくさせる小雪にアシュリーは無表情でこう言い放った。
………アシュリーワカル。破壊シナイ』
アシュリーは自分を…自分の中の『らんな』を指で示して、そう諭すようにつぶやいた。
いちおう………味方なのかな…?
警戒を少しだけ解くが相手は魔族。
どんな事を考えているかはわからない。
(小雪、気を許しちゃだめ……!
絶対に魔族なんかに……っ
気を許しちゃだめなんだからっ!!)
自分に言い聞かせ、キッとアシュリーを睨みつける。
アシュリーは、そんな鋭い挑発的な………
敵意をむき出しにした小雪の視線に……
決して微笑んではいないが……
少しだけ頬を緩ませ、小雪に訊いた。
小雪『うんっ!』
おぅいっ(ㆁωㆁ*)!!!
食べるんかいっ!
アシュリーのバーストは程よく野獣の肉を焼き上げ、なかなかの美味しそうな匂いがあたりに立ち込めていたのだ。
小雪『おーいーしーそー!』
食べ終わった小雪はすっかり警戒を解き、アシュリーに向き直っていた。
アシュリー『アシュリーハ魔族。
らんなノ体内ヲ『棲家』トシテイル。
アシュリーガ寝ルトらんなガ起キル、らんなガ起キテルトキハ、アシュリー寝テル。
でも…両方トモ意識ガアルトキモアル。』
小雪『ふうん……
あ……
………あのね?
アシュリーってなんか……
私と同じニオイがする。
独りで生きてる…
…なんかそんな感じ』
カタコトのヒューム族の言葉を必死に繋ぐアシュリーと……オトナの社会を必死に紡ぐ自分の姿を重ね合わせていた。
ふたりでカタコトの他愛のない話を交わし…
そして……夜が明けた。
つづく
清楚な聖職者と、破壊の魔族。
相反する2つの存在を描いてみました♬
バックナンバーは下部から見てね(o^-')b
でわでわ……
今日も元気に
行ってらっしゃーい♬
またねっ♪(゚▽^*)ノ⌒☆
