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Channel: 魔道士らんなのトーラムまいご日記
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2679.【らんな劇場】軼練の拓匠① 〜過去ノ呪縛〜

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おはよん(*゚▽゚*)/なぁー

らんです!



さてさて今日は【らんな劇場】最新作
軼練の拓匠いちれんのたくしょう
お届けしまーす!

このストーリーは…
なんと『鬼!悪魔!辻斬り!』でおなじみの、難易度の高い【灯火チャレンジ】でわたしが時々泣かされてる(ó﹏ò。)アイオールさん。
そんな辻斬りのアイオールさんが書いてくださったストーリーが原案なんですよね。

シャルロッテを主人公に『あの時どうやって脱出したのか』のストーリーを作っていただいたので、それを加筆修正脚色し監修いただいたものを今回お届けしたいと思います(o^-')b♬ 


それでは軼練の拓匠くださいスタートでーす!

ぶーーーー(はじまる音)





ルージオの街

シャルロッテ『全てはココから……始まったんだよね……』
立派に成長したシャルロッテは街全体を見渡して呟いた。

荒廃して時折、休憩していく行商人の他には立ち寄るものもほとんどいないルージオの街。
かつては人の行き交う賑やかな街であったであろう痕跡が至るところに遺っている。


いや……それ以上に悪夢のような出来事の痕跡がそれらを覆いつくしていたのだが………。


シャルロッテは……それらを思い出しかけて……
少し小さく首を振りうつむいた。

数年前


ソフィア王立軍第36特務常傭部隊 

普段は『第36特殊部隊』や単に『36番』とも呼ばれる急襲タイプの部隊があった。


『ソフィアの聖域』との異名を持つ言われる7番の支援班や、壁で受けつつ攻撃する正統派冒険者のパーティに近い『29番』とは、完全に一線を画しており、死をも恐れず、目に見えるもの全てを破壊するとも言われていた。



やがて36番の隊長ジンバは更に強大な『チカラ』を欲し、あろうことか魔族と契約を結んでしまうのであった。

ルージオに大きなゲートを召喚し、魔族を大量に召喚させ、自らの部隊を生贄として差し出したのだ。

【野外訓練】と称し連れて来られた元36番は大した装備もしておらず、圧倒的な数の暴力の前にひとり………また一人と脱落していった。



火球が飛び交い、怒号と悲鳴がこだまする。
そんな中、異形と化したジンバ。
ジンバ『ぐははははははっ!漲るっ!
漲るぞぉっ!!!このチカラ……
まさに求めていたものだぁっ!』



劈く轟音、
方々で弾ける火球、そして叫び声と呻き声……。

ルージオはそんな中に叩き込まれていた。


当時のシャルロッテは一年生。
次々とケガで脱落したり、辞めていく同期生を横目に一生懸命に過酷な訓練についていけたのはヴェルヌせんぱいのおかげ!
あんなに辛い訓練のあと、まだ更にストイックに訓練を続けるヴェルヌせんぱい。

『ヴェルヌせんぱいのようになりたい!』

その、想い一心でついてきていたのだが………
現実はそううまくは行かなかった。

初めて見る魔族に向かい、槍を構えるがゴブリンさえも倒したことのないシャルロッテには、全く勝機が見いだせなかったのだ。

勇気を恐ろしさが上回り、てったいしようとするが……




シャルロッテ『に………にげなきゃ!
はうっ……!
うごけっ!うごけっ!』

急いでその場から逃げ出したいのに脚が動かない。
震えて……固まって……
自分の脚じゃないみたい……!

脚をぴしゃぴしゃ叩き……なんとか動かそうと慌てるシャルロッテ…、




ヴェルヌ『シャル……っ!』
視界の隅にヴェルヌが見え、どんっ!と突き飛ばされる。刹那、今までいたところに火球が着弾しあたりを破壊した。


シャル『ふええ………』

ヴェルヌ『シャル、無事かっ!』

シャル『はいっ!』



その声を確認するとヴェルヌは手近な敵を片付けはじめた。

恐ろしくて怖くて柱の影から覗くことしかできない。ヴェルヌ先輩を真似て持ち出した槍なぞなんの役にも立たない。

実戦経験がないというのはどんな高位の魔剣を持ったとしても埋めることはできないのだ。




ふと………広場の方を眺めたとき、シャルロッテは全身の血の気が引くのを感じた。
そう、シュルシュルと音を立て血の気が引く。

ヒトはいつも『自分だけは』と思い込む。
『自分だけは』死なない
『自分だけは』災害に巻き込まれない
『自分だけは』
『自分だけは』



自分だけには……
絶対に起こらないと思っていた現実が……
いままさにシャルロッテに迫っていた。
巨大な火球が目の前に……
まっすぐこちらに飛んできていたのだ!!

シャル『……せんぱっ…………』
………身動き一つ取れなかった。

ずごぉぉぉん!
大きな音を立てながら火球が着弾すると、建物の壁に大きな穴が開いた。
『シャル、中だっ!』ヴェルヌは叫びながら広がる煙の中に飛び込んだ。


しかし………
壊れた壁を通り過ぎる瞬間、ガレキの中に見間違いもしないシャルの髪と横たわった頭が見え……


ヴェルヌ
『シャルーーーっ!!!』


そのままヴェルヌは敵の大群に押し戻され、シャルロッテの亡骸と引き離されていった。



……。



……。



シャルロッテ『うん……っ?
…いき……てる……?』
気を失って居たようだ。
ずいぶん長く眠ったかと思ったが、せいぜいほんの数秒であろう。

シャルロッテは『生』の感触を確かめるように手をにぎにぎ………


ふと顔を上げると……
シャルロッテの前には東洋風のカタナを納め、『キンっ』と涼し気な音を響かせた男がこちらに背を向け…立っていた。


つづく


↓第二話





はい!
今日は第1話をお届けしましたー!

実はこの関連の劇場は4つほどありまして……

神結の軌跡 

節岐の次代 

穏娘の知心 

これらを補完できるような劇場にしていけたらなと思います。


目まぐるしく動く、この
【らんな劇場】軼練の拓匠
お見逃しなくですよ〜(*´艸`*)

てかブログなのでいつでも見れるけどね(o^-')b



でわでわ……
次回をお楽しみにね(o^-')b

今日も元気に
行ってらっしゃい♬

またねっ♪(゚▽^*)ノ⌒☆


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