イラスト:キエさん
今日も【らんな劇場】希代の蒼壁第2話
お届けしますねっ!
トレーニングに励むらんちに
部隊への勧誘をするガルド。
しかし
当のらんちは全く興味なく……
さて、今日はどんなことが起こるかな?
ぶーーーー(はじまる音)
:*:・♪・:*:・・:*:♪:*:・・:*:・♪・:*:
はっ…はっ…はっ…
規則正しい呼吸で
今日もらんちが走っている。

いつもの朝のトレーニング。
いつものらんちの日課である。
しかし今日は…
いつもと何かが違っていた。
らんち「うん?」
タッ…タッ…たタッ…たタッ……
らんちの足音に
遠くから、もう一つ足音が
重なってくる。
らんちが後ろをちらっと見ると…
らんちよりも一回り大きな男性が
ぴたっとついてきていた。

薄紫色の髪に、一房だけ赤い髪…。
ペットなのか、頭にヒツジ……
一度見たら忘れられない風貌である。
らんち
(ふふっ…
いつまでついてくる気かな?
わたしになんて勝てっこないのに)
フッと笑うと
相手に気づかれないように
らんちはペースを上げた。
たタッ‥たタッ‥タッ‥タッ‥
足音がだんだん小さく、
らんちのものだけになる。

らんち
(ボクはまだまだ行けるんだからなっ
鍛え方が違うんだい(o^-')b)
しかし…かなりのペース。
全力の8割ほどのハイペースで
走るらんちにはついてこれない
ハズだった…。
タッ‥タッ‥たタッ‥たタッ‥
なんと、数秒後…っ!
ピッタリついてくる足音が
らんちの後方近くに迫ってくる。
そしてらんちは全力ペースに移行する。
らんち(まっけるもんかっ!)
しかし………………

全力で走るらんちを…
待っていたかのように……
その男は軽くらんちを
抜き去っていった。

らんち「く…くそーーーっ!」
らんちが
今まで生きてきたなかでも
一番の悔しさが襲った。
何……っ、なんだよ!
あんな奴に
抜かされるなんてっ!
ボクが全力で走っているのに
余裕見せつけて〜っ!
ぜったいにゆるせないっ!
ε≡≡٩(๑òωó๑)۶
憤るらんち…
だんだん見えなくなる背中を
追っていたらんちだが……
らんち「ん?」
彼の通ったあとの空に
一枚の紙切れが舞っていた。

らんちはそれを掴み確認する。
:*:・♪・:*:・・:*:♪:*:・・:*:・♪・:*:
【王立軍特殊部隊入隊試験要綱】
受験番号1200026 カイト(海人)殿
:*:・♪・:*:・・:*:♪:*:・・:*:・♪・:*:
これは…っ…!
らんちは、
獲物を見つけた獣のように
ニヤリと笑った。
つづく
:*:・♪・:*:・・:*:♪:*:・・:*:・♪・:*:
CAST
カイト(海人)
トーコさん
らんち
らんな
:*:・♪・:*:・・:*:♪:*:・・:*:・♪・:*:
はい!
昨日もけっこう
いろんなことがあったんだけど
スケジュール的にらんち編
行ってみました。
もともと冒頭のイラストを
描いてくれたキエさんの
リクエストだったんだけど
トーコさんのパラ見た瞬間
もう一気に書けちゃいまして……
ほんと今回は楽しく
書かせていただいてます。
でわでわ………
第三話お楽しみにね(o^-')b
またねっ♪(゚▽^*)ノ⌒☆
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